トップ
>
金繍
>
きんしゅう
ふりがな文庫
“
金繍
(
きんしゅう
)” の例文
と、よく見ると、みな魏旗であり、一きわ目立つ
紅
(
くれない
)
の大旗には、
金繍
(
きんしゅう
)
の文字あざやかに、
平西
(
へいせい
)
都督
驃騎
(
ひょうき
)
将軍
司馬懿
(
しばい
)
と読まれた。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金繍
(
きんしゅう
)
の
職帯
(
しょくたい
)
をしめ大きな立毛のついた礼帽をかぶった枢機員が、法皇の転生をちょっとばかり早める事務の、最後の仕上げの部分を検分するために入ってくる。
新西遊記
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
その仏像、仏具及び装飾の
金繍
(
きんしゅう
)
等が互いに反映して輝く有様は
皓々赫々
(
こうこうかっかく
)
として
目眩
(
まぶし
)
くその立派なることは実に
胆
(
きも
)
を潰すばかりでありました。けれども私は余り感服しなかった。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
また、そのほかの庫内からも
金繍
(
きんしゅう
)
綾羅
(
りょうら
)
、
珠翠
(
しゅすい
)
珍宝
(
ちんぽう
)
、山を崩して運ぶ如く、続々と城外へ積み出された。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金繍
(
きんしゅう
)
の帯の間から、御方が抜きとって、さッと開いたのは、赤地へ銀摺りした女持ちの小扇。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
はてな? と孟達がふと後ろを見ると、何ぞはからん、
翩翻
(
へんぽん
)
として千軍万馬のうえに押し揉まれている大旗を見れば、「
司馬懿
(
しばい
)
」の三文字が
金繍
(
きんしゅう
)
の
布
(
ぬの
)
に黒々と縫い表わされてあるではないか。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
繍
漢検準1級
部首:⽷
17画
“金繍”で始まる語句
金繍旗
金繍縁