金箔はく)” の例文
寺だけに、太い丸柱が奇異に見えるし、欄間彫らんまぼりの剥げた金箔はくだの胡粉ごふん絵具なども、他の道場には見られない。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
びし鍋銭なべせん……焼けし金箔はく……
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
鱗革うろこがわ朱紅あけうるしやら金箔はくをかけたよろいを着、青錦せいきん戦襖じんばおりに黄色の深靴をはいていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして燕青がなおも何か後ろで叫ぶ声に耳をふさいで、あたふたと北京府ほっけいふでも目抜きな街中の大構え、質屋と物産交易を兼ねた老舗しにせ看板の金箔はくも古いわが家の宵の大戸をドンドン叩いた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うるし金箔はく
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)