“醜(ぶ)” の例文
心中でもしようといふ奴は、日本橋の晒(さら)し場で毎々お前も見てゐるだらうが、大概醜(ぶ)男に醜(ぶ)女ときまつたものだ。美男美女の心中といふものを、俺はまだ見たこともないよ。
「打ちみたところ、眼ッかち、鼻べちゃ、藪にらみ、さては兎唇(みつくち)出歯の守、そろいそろった醜(ぶ)男が、ひょっとこ面を三百も、目刺しまがいに、並べたところは祭だが祭は祭でも血祭りだ」
猿飛佐助 (新字新仮名) / 織田作之助(著)