酔潰よいつぶ)” の例文
旧字:醉潰
「さ、出よう、遅い遅い。」悪くすると、同伴つれに催促されるまで酔潰よいつぶれかねないのが、うろ抜けになって出たのである。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
店の亭主に会釈をすると、佐兵衛は辰次に手伝わせて、酔潰よいつぶれている浪人を担ぎ出した。
初午試合討ち (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そうですよもねえもんだ、何だな、それがために浮身をやつし、茶屋場の由良さんといった形で酔潰よいつぶれて他愛々々よ。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)