鄙俗ひぞく)” の例文
芳幾よしいくいた写真画と云ふ物は、あれと類を同じくしてゐたが、求める所が鄙俗ひぞくなだけ、かへつてあれ程嫌味いやみはない。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
庭も茶室もまだこの異趣の材料を使いこなせないところがあって、鄙俗ひぞくの調子を帯びていた。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)