都夫良つぶら)” の例文
そのうちに都夫良つぶらはとうとうひどい手傷てきずを負いました。みんなも矢だねがすっかりきてしまいました。それで都夫良つぶら目弱王まよわのみこに向かって
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
また阿部の波延はえ比賣に娶ひて、生みませる御子、若屋わかやの郎女、次に都夫良つぶらの郎女、次に阿豆あづの王三柱。この天皇の御子たち、并せて十九王とをまりここのはしら
都夫良つぶらはそれを聞くと、急いで武器を投げすてて、皇子おうじ御前ごぜんへ出て来ました。そして八度やたびおがんで申しあげました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
天皇、丸邇わに許碁登こごとの臣が女、都怒つのの郎女に娶ひて、生みませる御子、甲斐かひの郎女、次に都夫良つぶらの郎女二柱。
「それではもうしかたがない。早くわたしを殺してくれ」とおっしゃいました。都夫良つぶらはおおせに従ってすぐにみこをおし申した上、その刀で自分の首を切って死んでしまいました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)