郵便脚夫ゆうびんきゃくふ)” の例文
明治の御代みよになってもややしばらくのあいだは、郵便脚夫ゆうびんきゃくふという者が、これも棒の片はしに荷をゆわえつけて走っていたほかに、東北地方の市場いちばに行って見ると
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
郵便脚夫ゆうびんきゃくふにもつばめちょうに春の来ると同じく春は来たのであろう。郵便という声も陽気に軽やかに、幾個いくつかの郵便物を投込んで、そしてひらりと燕がえしに身をひるがえして去った。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)