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邑落
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ゆうらく
ふりがな文庫
“
邑落
(
ゆうらく
)” の例文
伝えいう、遠野郷の地大昔はすべて一円の湖水なりしに、その水猿ヶ石川となりて人界に流れ出でしより、自然にかくのごとき
邑落
(
ゆうらく
)
をなせしなりと。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
邑落
(
ゆうらく
)
として社会的生活を営むようになって来ると、宗教意識も発達し祖先崇拝の道徳も称導され、さらに肉体は腐朽するも霊魂は存在すると云う、即ち霊肉を二元的に観るようになって
本朝変態葬礼史
(新字新仮名)
/
中山太郎
(著)
今日
邑落
(
ゆうらく
)
の地名にあるのは不思議のようであるが、これは何原・何野という村の名があると同様、別に開発前の称呼を変ずる必要を見なかったためである。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
武蔵の
荒藺
(
あらい
)
・遠江の新居などというアラも、考えてみれば阿原と縁由があるかも知れぬ。イは
邑落
(
ゆうらく
)
の義である。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
また美作久米郡
倭文
(
しとり
)
東村大字戸脇字
悪多位
(
あくたい
)
は、アクタに作った居、すなわち
邑落
(
ゆうらく
)
で、近江滋賀郡石山寺の附近の
幄谷
(
あくたに
)
の地名は、かつて勅使参回の折に、
幄
(
とばり
)
を張った所ともいい
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
これに反して、少なくとも個々の
邑落
(
ゆうらく
)
ごとに、式の日のきまっていたものが二つある。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
一つの
邑落
(
ゆうらく
)
に八十戸百戸の人家が集り、または三里五里の隣村と交際するようになっては、そもそもかくのごとき単純な方法では、同年輩の若者を弁別することができなくなりました。
名字の話
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
上古岩を道路の側もしくは
邑落
(
ゆうらく
)
の境に立て、あるいは天然の岩を利用して
地鎮
(
じちん
)
の祭をした。その祭壇を名づけて「クラ」または「トコ」というたのである。この岩石は多くの場合には二つであった。
名字の話
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
“邑落”の意味
《名詞》
村落。部落。集落。
(出典:Wiktionary)
邑
漢検準1級
部首:⾢
7画
落
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
“邑”で始まる語句
邑
邑里
邑智
邑楽
邑宰
邑久
邑人
邑々
邑民
邑久郡