“道也”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうや50.0%
だうや50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうしても無念だ。石にみついてもと思う矢先に道也どうやの演説を聞いて床についた。医者は大胆にも結核の初期だと云う。いよいよ結核なら、とても助からない。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もっともわがままなる善人が二人、美くしく飾りたるしつに、深刻なる遊戯を演じている。室外の天下は蕭寥しょうりょうたる秋である。天下の秋は幾多の道也どうや先生を苦しめつつある。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
紅葉の佐太夫は女性にして、露伴の道也だうやは男性なり。しかれども両著者の意匠中に入りて其奥をうかゞへば、佐太夫も道也も男女の境を脱して、混沌として唯だ両主人公の元素同一なるを認むべきのみ。