過失そそう)” の例文
いつぞやおなべ伊万里いまり刺身皿さしみざらの箱を落して、十人前ちゃんとそろっていたものを、毀したり傷物にしたり一ツも満足の物の無いようにしました時、そばで見ていらしって、過失そそうだから仕方がないわ
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
けれども間もなく銀行の人と結婚するから構わない。お島も相変らず軽率そそっかしい。過失そそうをすると何時でも乃公にかずける。此んな事は気にはかけないが、大臣にならない中に学校を退校されそうだ。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
そうこうするうち次郎坊の方をふとした過失そそうで毀してしまった。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)