“遁足”の読み方と例文
読み方割合
にげあし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや……と言ったばかりで、ほかに見当は付かない。……私はその時は前夜着いた電車の停車場の方へ遁足にげあしに急いだっけが——笑うものは笑え。
小春の狐 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
形勢おだやかならず、源次は遁足にげあしを踏み、這身はいみになって、掻裂かきさくような手つきで、ちょいと出し、ちょいと引き、取戻そうとしては遣損やりそこない、目色を変えて
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)