おわ)” の例文
いわんや文明ならざる国においてをや。たまたまこれあるも、自家の事業におわれ、職務のために妨げらる。ゆえにそのの訓育を他人に托する、もとよりやむを得ざるにづ。
教育談 (新字新仮名) / 箕作秋坪(著)
この上は国元へ頼遣たのみやった別途の金の到着するのを、写真を膝に指折るばかり、淀文へも存じながら無沙汰したが、その十日ほどに白魚しらおは椀をおわれて、炙物やきものの端に粒の蚕豆そらまめが載る時となった。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)