迷児まご)” の例文
旧字:迷兒
だからさ、順境にあるものがちょっと面喰めんくらうか、迷児まごつくか、蹴爪けつまずくかすると、そらすぐ眼の球の色が変って来るんだ。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それは部屋へ帰れずに迷児まごついている今の自分に付着する間抜まぬけ加減かげんひとに見せるのがいやだったからでもあるが、実を云うと、この驚ろきによって
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
よしなっていたって、幼稚にしろ筋は子供の頭より込入こみいっているからそう一口に判断を下してやる訳には行かない。それでどうも迷児まごつかされる事がたびたび出て来るのです。
中味と形式 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なおさら迷児まごついたのである。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)