身替みがわり)” の例文
うわさかな、恐しく手間が取れた、いや、何しろ三挺頂いて帰りましょう。薄気味は悪いけれど、名にし負う捨どんがお使者でさ、しかも身替みがわりを立てるうち奥の一間で長ッちりと来ていらあ。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼はとっさに身替みがわりになるような心持でひきとって答えて、つかつか往来に出た。
遺産 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)