“足蹟”の読み方と例文
読み方割合
そくせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれどもそれは暗示であり、提案である、「わが教令を聴け」といわれても、太子のふまれた足蹟そくせきはあまりに偉大であり、あまりに模糊もことしている。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
罪歴などとともに逮捕たいほの官令が、諸道諸県へわたってひろく配布されたようではあるが、しかし犯人武松の足蹟そくせきには、かいもく何のつかむところもなく、ただ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
文字の表には、いわれてないことも、歴々と、彼の血みどろな解脱のすがたが——己れにって来た足蹟そくせきが、読みとられる。要するに、五輪書も、かれの人生体験の外のものではない。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)