足掻あしが)” の例文
烏の足掻あしがきの雪の飛沫ひまつから小さな虹が輪になって出滅する。太鼓の音が殷々いんいんとどろく。向う岸の稲荷いなりの物音である。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)