たす)” の例文
旧字:
孔子……春秋をつくるに至りては、筆すべきは則ち筆し削るべきは則ち削り、子夏の徒も一辞をたすくることあたわず。弟子、春秋を受く。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
農は神の直参じきさんである。自然のふところに、自然の支配の下に、自然をたすけて働く彼等は、人間化した自然である。神を地主とすれば、彼等は神の小作人である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
銖錙しゅしの利を争いながらよく天地の化育をたすけつつありとの自信を有しうるに至るのである。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)