すり)” の例文
美人だと思いながら、それほどたいして気にとめるでもなくすれ違ったのであったが、懐をさぐって見ると財布がなくなっている。さては今の女がすりであったのかと驚いたという句である。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
逢ひ見しは女のすり朧月おぼろづき 太祇たいぎ
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)