賊魁ぞっかい)” の例文
何よりの証拠は、その賊魁ぞっかいの男を見たとたんの貴さまの顔にも現われていた。——それ者どもこの両名を、用意の檻車かんしゃへすぐち込め
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もう二十二歳前後には近郷の沢蔵坊という賊魁ぞっかいを討ったり、佐用さよう郡の真島一族を討伐したり、ともあれ姫山の総領が、家の子をひきいて出かければ
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山上から打って出て来た賊魁ぞっかいの打虎将李忠がまたがっているその馬を一見するなり彼はかっとあぶみを蹴ッて進み。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と叫びながら、林の小道で、黄信こうしんも馬の背から振り飛ばされていた。逃げる三彩みいろ賊魁ぞっかいを追ッかけたのがもとだった。“引伏セ”といういばら張縄はりなわおとし穴に落ちたのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
賊魁ぞっかいッ」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)