“貴翰”の読み方と例文
読み方割合
きかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貴翰きかん拝誦。病気恢復かいふくのおもむきにてなによりのことと思います。土佐から帰って以来、仕事に追われ、見舞にも行けないが、病気がよくなればそれでいいと思っている。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)
貴翰きかん拝読いたしました。ひとにものを尋ねる時には、も少していねいな文章を書く事に致しましょう。小国民の教育をなさっている人が、これでは、いけないと思いました。
新郎 (新字新仮名) / 太宰治(著)
「拝復。四日深夜附貴翰きかん拝誦はいしょう。稿料の件は御希望にはえませんが原稿は直ちに御りかかり下さる様お願い申します。普通稿料一円です。先ずは御返事まで。匆々そうそう。『秘中の秘』編輯部。」
二十世紀旗手 (新字新仮名) / 太宰治(著)