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變哲
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へんてつ
ふりがな文庫
“
變哲
(
へんてつ
)” の例文
新字:
変哲
何んの
變哲
(
へんてつ
)
もない事件なのですが、その底に妙に煮え切らないものがあつて、平次をすつかり
手古摺
(
てこず
)
らせてしまつたのです。
銭形平次捕物控:250 母娘巡礼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
次に取上げた手拭は、何の
變哲
(
へんてつ
)
もない
中古
(
ちうぶる
)
の品で、よく乾いてしまつて、泥も砂もついては居りません。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一寸見たところでは、何んの
變哲
(
へんてつ
)
もない、『寢取り』の
變奏曲
(
ヴアリエーシヨン
)
ですが、心靜かに吹き進むと、その
旋律
(
せんりつ
)
に不思議な不氣味さがあつて、ぞつと
背
(
そびら
)
に水を流すやうな心持。
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「稽古矢で射られて死んだと言へば、何の
變哲
(
へんてつ
)
もないが、——坊主矢で射られた位ぢや人間はなか/\死ぬものぢやねえ。兄哥さへよかつたら、ちよいと覗かして貰はうか」
銭形平次捕物控:057 死の矢文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あの娘をつけて見ましたが、御隱殿裏へ眞つ直ぐに歸るだけで、何んの
變哲
(
へんてつ
)
もありませんよ。江戸の眞ん中ぢや、眞晝の天道樣に照らされて、どんな送り
狼
(
おほかみ
)
だつて、
業
(
わざ
)
は出來ません」
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
此邊は何んの
變哲
(
へんてつ
)
もありませんが、三階だけが支那の軍談物の揷繪にあるやうな、怪し氣な
樓閣
(
ろうかく
)
になつて居り、四方見開きの手摺で、眞ん中に渾天儀を据ゑ、櫓時計や遠眼鏡などをあしらつて
銭形平次捕物控:259 軍学者の妾
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
話を聽いて見ると何の
變哲
(
へんてつ
)
もありません。
銭形平次捕物控:146 秤座政談
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
變哲
(
へんてつ
)
な法服と、髯面が
紛
(
まぎ
)
れもありません。
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さう聞けば何の
變哲
(
へんてつ
)
もありません。
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
變
部首:⾔
23画
哲
常用漢字
中学
部首:⼝
10画
“變”で始まる語句
變
變化
變動
變梃
變事
變挺
變色
變更
變物
變改