議郎ぎろう)” の例文
「それは頼もしい。朝廟にも校尉こうい种輯ちゅうしゅう議郎ぎろう呉碩ごせきの二人がある。二人とも漢家の忠良だ。い日をはかって、打明けてみよう」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
第三には、昭信将軍しょうしんしょうぐん呉子蘭ごしらん。第四、工部郎中こうぶろうちゅう王子服おうじふく。第五、議郎ぎろう呉碩ごせきなどとあって、その第六人目には、西涼之太守せいりょうのたいしゅ馬騰ばとう
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それから老翁はことごとく関羽に心服して自分の小斎こべやに招き、身の上などうちあけた。この老翁は胡華こかといって、桓帝かんていのころ議郎ぎろうまで勤めたことのある隠士だった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
議郎ぎろう張譲ちょうじょう議郎ぎろう趙忠ちょうちゅう議郎ぎろう段珪だんけい議郎ぎろう夏輝かき——などという十名が中心となって、枢密すうみつに結束をつくっていた。議郎とは、参議という意味の役である。だからどんな枢密の政事にもあずかった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)