“諸鐙”の読み方と例文
読み方割合
もろあぶみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秀吉は馬をけづめに馳けらせるので、途中で度々、乗り倒したが、前もって宿々に馬を置いてあるから、忽ち乗り換え乗り換え諸鐙もろあぶみを合せて馳せた。
賤ヶ岳合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
落付き払った武者振只者に非ずと、利家諸鐙もろあぶみを合せて追掛けると、彼の武者また馬のこうべを返した。透間すきまもなく切り合い火花を散して戦っているうち、利家高股たかももを切られて馬から下へ落された。
長篠合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)