“諫奏”の読み方と例文
読み方割合
かんそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その一端が“豆と豆がら”の小ミダシで書いた正成諫奏かんそうであるが、あれもわずかな史拠を敷衍ふえんしたのでつまりは私の正成観が主なのである。
随筆 私本太平記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それが、『太平記』の有名な竜馬諫奏かんそうの一挿話である。元来太平記は文飾多く、史書として其の価値を疑われ、古来多くの学者から排撃されて居る。
四条畷の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
仮病けびょうでござりました。かみを、いつわりました罪、いくえにも、お罰し下さりませ」範綱は、そういって、さらに、語気をあらためて諫奏かんそうした。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)