説伏せっぷく)” の例文
二日もかかって兄さんを説伏せっぷくし、昨日きのうの朝早く二人で須磨を立って、昨夜一時頃帰宅されたのだそうです。
髭の謎 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
で、結局、私は井上次郎に説伏せっぷくされて、その秘密結社へ入ってしまったのです。
覆面の舞踏者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
神田小柳町に住居すまいをしている桃ノ井久馬という浪人があったが、一日右門と議論を戦わせたところ、右門のために説伏せっぷくされて、面目を失ったところから、逆怨みをして同門弟の中の、宮崎準曹じゅんそう
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)