誘引ゆういん)” の例文
信元は、意をふくんで、岡崎を訪れて、元康にも会い、三河譜代ふだいの石川、本多、天野、高力こうりきなどの諸臣にも会って、側面から誘引ゆういんに努めた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
過日絮談じょだんの折にお話したごとく某々氏瓢酒ひょうしゅ野蔬やそ春郊しゅんこう漫歩まんぽの半日をたのしもうと好晴の日に出掛でかける、貴居ききょはすでに都外故そのせつたずねしてご誘引ゆういんする
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
前川虎造氏の誘引ゆういんにより和歌わかうらを見物し、翌日は田辺たなべという所にて、またも演説会の催しあり、有志者の歓迎と厚き待遇とを受けて大いに面目をほどこしたりき。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)