許攸きょゆう)” の例文
「わしは、曹丞相そうじょうしょうの旧友だ。南陽の許攸きょゆうといえば、きっと覚えておられる。一大事を告げにきたのだからすぐ取次いでくれい」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
審配、逢紀ほうきのふたりを総大将に。田豊、荀諶じゅんじん許攸きょゆうを参軍の謀士に。また顔良がんりょう文醜ぶんしゅうの二雄を先鋒の両翼に。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると、彼の郷里の旧友で、黄河の戦いから寝返りしてついていた例の許攸きょゆうが、いきなり前列へ躍りだして
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また袁紹は気勢ばかりあげているが、部下の田豊でんほう審配しんぱい許攸きょゆうなどの良将もみな一致を欠き、加うるに、袁紹自身の優柔不断、なんで神速の兵をうごかせましょうや
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「丞相、もし許攸きょゆうが、袁紹のまわし者だったら、この五千は、ひとりも生き還れないでしょうが」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のみならず、袁紹一族には、富資ふし精英の子弟も多く、麾下には審配しんぱい逢紀ほうきなどのよく兵を用うるあり、田豊、許攸きょゆうの智謀、顔良、文醜ぶんしゅうらの勇など、当るべからざる概があります。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)