言責げんせき)” の例文
お延と結婚した時の彼は、もうこれだけの言責げんせきを彼女に対して背負しょって立っていたのと同じ事であった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小林に対する友誼ゆうぎを満足させるため、かつはいったん約束した言責げんせきを果すため、津田はお延のもらって来た小切手のうちから、その幾分をいて朝鮮行のはなむけとして小林に贈る事にした。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)