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言問橋
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ことといばし
ふりがな文庫
“
言問橋
(
ことといばし
)” の例文
時折、
言問橋
(
ことといばし
)
を自動車のヘッドライトが
明滅
(
めいめつ
)
して、行き過ぎます。すでに一
艘
(
そう
)
の船もいない
隅田川
(
すみだがわ
)
がくろく、
膨
(
ふく
)
らんで流れてゆく。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
右の方は
言問橋
(
ことといばし
)
左の方は
入谷町
(
いりやまち
)
、いずれの方へ行こうかと思案しながら歩いて行くと、四十前後の古洋服を着た男がいきなり横合から現れ出て
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
根岸から出る小さな乗合自動車を
言問橋
(
ことといばし
)
の袂で下りると同時に、おや? と、おもわず、そこに眼をみ張ったものである。
浅草風土記
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
言問橋
(
ことといばし
)
から遊び仲間を隅田川へ突き落したのである。直接の理由はなかった。ピストルを自分の耳にぶっ放したい発作とよく似た発作におそわれたのであった。
ロマネスク
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
枕橋
(
まくらばし
)
の二ツ並んでいるあたりからも、
花川戸
(
はなかわど
)
の岸へ渡る船があったが、震災後
河岸通
(
かしどおり
)
の人家が一帯に取払われて今見るような公園になってから
言問橋
(
ことといばし
)
が
架
(
か
)
けられて
水のながれ
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
むかし土手の下にささやかな門をひかえた
長命寺
(
ちょうめいじ
)
の堂宇も今はセメント
造
(
づくり
)
の
小家
(
こいえ
)
となり、境内の石碑は一ツ残らず取除かれてしまい、
牛
(
うし
)
の
御前
(
ごぜん
)
の社殿は
言問橋
(
ことといばし
)
の袂に移されて人の目にはつかない。
水のながれ
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“言問橋”の解説
言問橋(ことといばし)は、隅田川にかかる国道6号(言問通り、東京都道319号環状三号線重用)の橋。西岸は台東区花川戸二丁目と浅草七丁目を分かち、東岸は墨田区向島一丁目と二丁目を分かつ。もともと「竹屋の渡し」という渡船場があった場所である。
両岸とも隅田公園の敷地を跨いでいるほか、東詰側の橋下を東京都道461号吾妻橋伊興町線(墨堤通り)が通過している。
(出典:Wikipedia)
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
問
常用漢字
小3
部首:⼝
11画
橋
常用漢字
小3
部首:⽊
16画
“言問”で始まる語句
言問
言問団子