“言問橋”の読み方と例文
読み方割合
ことといばし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時折、言問橋ことといばしを自動車のヘッドライトが明滅めいめつして、行き過ぎます。すでに一そうの船もいない隅田川すみだがわがくろく、ふくらんで流れてゆく。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
右の方は言問橋ことといばし左の方は入谷町いりやまち、いずれの方へ行こうかと思案しながら歩いて行くと、四十前後の古洋服を着た男がいきなり横合から現れ出て
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
根岸から出る小さな乗合自動車を言問橋ことといばしの袂で下りると同時に、おや? と、おもわず、そこに眼をみ張ったものである。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)