観経かんぎょう)” の例文
建久二年の頃法然をしょうじて大仏殿のまだ半作であった軒の下で観経かんぎょう曼陀羅まんだら、浄土五祖の姿を供養し、浄土の三部経を講じて貰うことになったが
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
皮肉な感じさえ起こさせるのがある。あの観経かんぎょうにある下品往生げぼんおうじょうというのは、手は虚空こくうを握り、毛穴からは白い汗が流れて目もあてられぬ苦悶くもんの臨終だそうな。恐ろしいことじゃ。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)