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親々
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おやおや
ふりがな文庫
“
親々
(
おやおや
)” の例文
初め助太郎とかなとは、まだかなが藍原
右衛門
(
うえもん
)
の
女
(
むすめ
)
であった時、
穴隙
(
けつげき
)
を
鑽
(
き
)
って
相見
(
あいまみ
)
えたために、二人は
親々
(
おやおや
)
の勘当を受けて、
裏店
(
うらだな
)
の世帯を持った。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
自暴
(
やけ
)
を起し、或夜
窃
(
ひそか
)
に
有金
(
ありがね
)
を
偸出
(
ぬすみだ
)
して東京へ出奔すると、続いて二人程其真似をする者が出たので、同じ様な息子を持った諸方の
親々
(
おやおや
)
の大恐慌となった。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
俺は、それお
特得
(
はこ
)
の、「
親々
(
おやおや
)
に
誘
(
いざな
)
はれ、
難波
(
なにわ
)
の
浦
(
うら
)
を
船出
(
ふなで
)
して、身を尽したる、憂きおもひ、泣いてチチチチあかしのチントン
風待
(
かぜまち
)
にテチンチンツン……」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
親々
(
おやおや
)
はこの恋を許さざりき、その
故
(
ゆえ
)
はと問わば言葉のかずかずもて許し難き
理由
(
いわれ
)
を説かんも、ただ相恋うるが故にこの恋は許さじとあからさまに言うの
直截
(
ちょくせつ
)
なるにしかず。
わかれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
々
3画
“親々”で始まる語句
親々達