トップ
>
覚明
>
かくみょう
ふりがな文庫
“
覚明
(
かくみょう
)” の例文
と
罵倒
(
ばとう
)
して気を吐いた快男児
覚明
(
かくみょう
)
も、そうして、次の日からは、半僧半俗のすがたをすてて、誕生一歳の仏徒となり、性善坊に対しても
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
七月九日の暮方、白山三社八院から成る二千余の僧兵は、
智釈
(
ちしゃく
)
、
覚明
(
かくみょう
)
、
宝台坊
(
ほうだいぼう
)
、
正智
(
しょうち
)
、学音といった、全寺きっての老僧を先頭に、師経の
館
(
やかた
)
目指して押し寄せてきたのである。
現代語訳 平家物語:01 第一巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
あの
覚明
(
かくみょう
)
行者や
普寛
(
ふかん
)
行者なぞが登ったころには、どんなだったろうね。わたしはあの行者たちが最初の登山をした人たちかとばかり思っていた。ここの禰宜さまの話で見ると、そうじゃないんだね。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「元よりこのような野宿者に負けてよいものか。御先祖の血をふるい起せ。
木曾殿
(
きそどの
)
の
御内
(
みうち
)
にも人ありと知られた太夫房
覚明
(
かくみょう
)
の血はどこへやったぞ」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ところへまた、太夫房
覚明
(
かくみょう
)
もみえ、そのほか、十名ほどの近親の人々が、それだけと、人数を制限された上で、この草庵へ別離を惜しみに集まってきた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
わんッ! その時、
犢
(
こうし
)
のような一匹の熊野犬が、いきなり、
輦
(
くるま
)
の前に躍って
鞭
(
むち
)
をあげた
覚明
(
かくみょう
)
の脚へ噛みついた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「奥方。
佐殿
(
すけどの
)
の奥方。走り湯権現の
覚明
(
かくみょう
)
でござる。それへはいりかねまするで、垣近くまでお顔をおかし下さい。——戦場の模様、その後の人々のご消息、いろいろ、探り聞いて参りました」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
遠くは、木曾殿の幕下、太夫房
覚明
(
かくみょう
)
と申し、その人を家祖といい伝えております。なれども、覚明は木曾殿の滅亡後、出家して、
法然
(
ほうねん
)
上人の
室
(
しつ
)
に参じておりますゆえ、その一族やも知れませぬ。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なに、
覚明
(
かくみょう
)
が帰ったとか」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“覚明”の解説
覚明(かくみょう / かくめい、生没年未詳)平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての僧。大夫房覚明、信救得業(しんぎゅうとくごう)とも。元は藤原氏の中下級貴族の出身と見られる。源義仲(木曽義仲)の右筆。
(出典:Wikipedia)
覚
常用漢字
小4
部首:⾒
12画
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
“覚明”で始まる語句
覚明行者