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覔
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もと
ふりがな文庫
“
覔
(
もと
)” の例文
デモ持主は得意なもので、髭あり服あり我また
奚
(
なに
)
をか
覔
(
もと
)
めんと済した
顔色
(
がんしょく
)
で、火をくれた
木頭
(
もくず
)
と
反身
(
そっくりかえ
)
ッてお帰り遊ばす、イヤお
羨
(
うらやま
)
しいことだ。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
仏教の
干渉
(
かんしょう
)
介助
(
かいじょ
)
が始まってこの作法のやや
弛
(
ゆる
)
んだ頃に、すなわちかの多くの水の神が妻を
覔
(
もと
)
める話は起ったのであろう。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
新時代の国民の正に心して戒むべき事に属する。これらの点もまた我々が識者と共に大いに力を尽くしてその反省を国民に
覔
(
もと
)
めねばならぬ点である。
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず
(新字新仮名)
/
吉野作造
(著)
上郷
(
かみごう
)
村の熊という男、友人とともに雪の日に六角牛に狩に行き谷深く入りしに、熊の足跡を見出でたれば、
手分
(
てわけ
)
してその跡を
覔
(
もと
)
め、自分は峯の方を行きしに、とある岩の
陰
(
かげ
)
より大なる熊此方を見る。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
覔
部首:⾒
11画