見露みあら)” の例文
今はもう目がはつきりとめ、見露みあらはさうとする鋭い注意力で、私は直ぐにその手に注目した。それは老人のしなびた手ではなく、私の愛する人のにほかならなかつた。
この仕掛はまことに手軽で、その上、夜中部屋の外へ出た者を、一ぺんに見露みあらわしてくれます。
味方は味方と板行はんこうで押したように考えないで、敵のうちで味方を探したり、味方のうちで敵を見露みあらわしたり、片方かたっぽづかないように心を自由に活動させなくってはいけない。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この仕掛はまことに手輕で、その上、夜中部屋の外へ出た者を、一ぺんに見露みあらはしてくれます。
上野山下の呉服屋伊勢屋幸右衞門の家へ忍び込んで見露みあらはされ、多勢の番頭手代に包圍された上、伊勢屋の居候浪人白井右京に土藏裏に追ひ詰められましたが、態五郎はあべこべにこれを斬り殺し