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衫
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さん
ふりがな文庫
“
衫
(
さん
)” の例文
常の衣の上に
粗𣑥
(
あらたへ
)
の
汗衫
(
じゆばん
)
を被りたるが、その
衫
(
さん
)
の上に縫附けたる
檸檬
(
リモネ
)
の
殼
(
から
)
は大いなる
鈕
(
ぼたん
)
に
擬
(
まが
)
へたるなり。肩と
鞾
(
くつ
)
とには青菜を結びつけたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
僕は新しい
衫
(
さん
)
を着け、そうして新しい
袴
(
こ
)
を穿いて、懐中に短刀——
鎧通
(
よろいどおし
)
さ、
兼定
(
かねさだ
)
鍛えの業物だ、そいつを呑んで轎に乗った。
鴉片を喫む美少年
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
汗は
衫
(
さん
)
(上着)のうえにまで
滲
(
し
)
み出ている。道は暗い。不気味な月がぼやっとあった。一体どれほど馳けて来たろうか。しかもそのうちに大勢の足音もして。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
衫
漢検1級
部首:⾐
8画
“衫”を含む語句
汗衫
衫衣
長衫
偏衫
褊衫
白衫
皁布衫
肱衫
衫子
青衫