“衫衣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すずし75.0%
さん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
召使にいいつけて、すぐ風呂へ入れ、汗臭い狩衣を衫衣すずしにかえさせるなど、まるで野遊びから帰った子にするような世話だった。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
甲冑かっちゅうを白い衫衣すずしに脱ぎかえ、蚊やり香の糸にしずかな身を巻かれてみると、あだかも血の酔いから醒めたような、むなしいものだけが心におどんでくるのだった。
衫衣さんわせた 吾亦紅われもこう
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)