衣裳箪笥いしょうだんす)” の例文
私の衣裳箪笥いしょうだんすにはあなたが編んで下さった寝間帽子が三つも入っています。私はそれを折に触れては思いつくままに取りかえて被ります。
聖アンデルセン (新字新仮名) / 小山清(著)
僕等の通った二階の部屋は中央に据えたテエブルは勿論、椅子いすも、唾壺たんつぼも、衣裳箪笥いしょうだんすも、上海や漢口かんこうの妓館にあるのとほとんど変りは見えなかった。
湖南の扇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
と、これはまた、光悦の気分まかせと違って、いそいそと衣裳箪笥いしょうだんすから小袖など出して来て、武蔵にもすすめ、わが子へも、遊びに出るのを励ましていう。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこらには野良着が脱ぎすててあるし、手をかければ衣裳箪笥いしょうだんすもあるが、眼もくれない。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)