行潦にはたづみ)” の例文
御立みたちせし島を見るとき行潦にはたづみながるる涙止めぞかねつる」(巻二・一七八)ぐらいに行くのが寧ろ歌調としての本格であるのに、此歌は其処までも行っていない。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
木檞の一木ひときが陰の行潦にはたづみさくらの花は漂ひにけり
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
行潦にはたづみの邊に 雀兒ら
短歌集 日まはり (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
木槲の一木ひときが陰の行潦にはたづみさくらの花は漂ひにけり
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)