行業かうごふ)” の例文
庭の松がつるしたる、ほの暗き鐵燈籠かなどうろうの光に檐前のきさきを照らさせて、障子一重の内には振鈴の聲、急がず緩まず、四曼不離の夜毎の行業かうごふに慣れそめてか、まがきの蟲のおどろかん樣も見えず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
十字の繩床じようしやう結跏趺坐けつかふざして唵阿うんあ行業かうごふに夜の白むを知らず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)