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蟆子
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ぶよ
ふりがな文庫
“
蟆子
(
ぶよ
)” の例文
蟆子
(
ぶよ
)
や
蜉蝣
(
かげろう
)
や蜂が飛んでいたが、それらの昆虫の翅や脚などをも輝かせて、いかにも楽しく躍動している「春の魂」のように見せた。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そのうちにようやく、隙間もなく何か書き埋めた一枚の紙が取り出された。それには百姓たちの名前が、まるで
蟆子
(
ぶよ
)
でも
集
(
たか
)
ったようにぎっしり書きこんであった。いろんな名前がある。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
若葉陰しみみにまとふ
蟆子
(
ぶよ
)
の羽の眼にかゆきからわれは掻くなり
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「ほんとうに、あなた、
蟆子
(
ぶよ
)
のたかりましたほどのあともございませんから、御安心遊ばせ。絞りかえて差上げましょう。——さようでございますか、フとしたお心持に、何か触ったのでございましょう。御気分は……」
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、その花房にたかっていたらしい、無数の
蟆子
(
ぶよ
)
のような小さい羽虫が、花粉かのように舞い立ったが、日光の中に吸い込まれてしまった。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
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若葉陰しみみにまとふ
蟆子
(
ぶよ
)
の羽の眼にかゆきからわれは掻くなり
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
仔の馬の露けきまみに飛ぶ
蟆子
(
ぶよ
)
のまつはりしげし夕づきにけり
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
秋ふけぬ物の葉ずゑに立つ
蟆子
(
ぶよ
)
のかそけき光ただに思はむ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
秋ふけぬ物の葉ずゑに立つ
蟆子
(
ぶよ
)
のかそけき光ただに思はむ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
稗草の
穗向
(
ほむき
)
にちらふ
蟆子
(
ぶよ
)
のかげ驚きて思ふうらさびにけり
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
稗草の
穂向
(
ほむき
)
にちらふ
蟆子
(
ぶよ
)
のかげ驚きて思ふうらさびにけり
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
現
(
うつつ
)
は散らふ
蟆子
(
ぶよ
)
の
羽
(
は
)
や。
海豹と雲
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“蟆子(ブユ)”の解説
ブユ(蚋、蟆子、Black fly)は、ハエ目(双翅目)カ亜目ブユ科(Simuliidae)に属する昆虫の総称。ヒトなどの哺乳類や鳥類から吸血する衛生害虫である。関東ではブヨ、関西ではブトとも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
蟆
漢検1級
部首:⾍
16画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“蟆”で始まる語句
蟆
蟆人
蟆口
蟆蛙