“螺声”の読み方と例文
読み方割合
らせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時、こうの畔のほうで、遠く出陣の金鼓や螺声らせいが鳴りとどろいていた。孔明は、黙然とさしうつ向いてしまった兄の心を察して
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
合図の狼煙のろしはその前にここから揚がっていたものとみえ、喨々りょうりょうたる螺声らせい、金鼓の音は、すでに孔明の三軍が近づきつつあることを告げ、それを知るや禿龍洞とくりょうどうの大兵も、先を争って
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、耳のある将は、螺声らせいを聞いて、その兵の怯勇きょうゆうを知るといわれている。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)