“らせい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
螺声60.0%
羅生20.0%
鑼声20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
合図の狼煙のろしはその前にここから揚がっていたものとみえ、喨々りょうりょうたる螺声らせい、金鼓の音は、すでに孔明の三軍が近づきつつあることを告げ、それを知るや禿龍洞とくりょうどうの大兵も、先を争って
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宋家ではその子に羅生らせいという名をつけた。趙はその日から宋家の親属しんぞくとなって、往来餽遺おうらいきい、音問を絶たなかった。
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
まだ川靄かわもやもほの白いうちに、しきりと、鴻雁こうがんが遠くで群れ立ち、やがて鑼声らせい鼓笛こてきの音と共に、櫓手ろしゅの船歌が聞えだしていた。近づくのをみれば、花やかな三隻の官船である。特に、勅使船のみよしには
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)