“鼓笛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こてき50.0%
つづみふえ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山腹の総本家、祝氏の門では、はやくも偵知ていちしていたとみえる。三重の城壁と二つの荘門を堅め、銅鑼どら鼓笛こてきを鳴らすこと頻りに急であった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
漕ぎすすむことややしばらく、近づく一口の江の蔭から、たちまち銅鑼どら鼓笛こてきの音がわき起った。見れば、一陣の物見舟である。賓客ひんきゃくの礼をとって、歓迎のがくを奏したものか。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
魚河岸うおがしから集金に来ている一人の親方は、そこの広間で毎日土地の芸妓げいしゃ鼓笛つづみふえの師匠などを集めて騒いでいた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)