虚辞儀からじぎ)” の例文
されども紳士は一向心附かぬ容子ようすで、尚お彼方あちらを向いて鵠立たたずんでいたが、再三再四虚辞儀からじぎをさしてから、漸くにムシャクシャと頬鬚ほおひげ生弘はえひろがッた気むずかしい貌を此方こちらへ振向けて、昇の貌を眺め
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)