虚空蔵こくぞう)” の例文
そこは広瀬川の南岸で、うしろには丘陵が重なっており、その裾にそって、長徳寺、大満寺、虚空蔵こくぞうなどの寺があり、もっと先には誓願寺があった。
地蔵、観音、勢至せいし文殊もんじゅ普賢ふげん虚空蔵こくぞうなどある。それから天部てんぶという。これは梵天ぼんてん帝釈たいしゃく、弁天、吉祥天きっしょうてん等。次は怒り物といって忿怒の形相をした五大尊、四天、十二神将じんしょうの如き仏体をいう。
あすこにあるのが虚空蔵こくぞう様で、それと違ったこっちの方に毒蛇済度どくじゃさいど経石きょういしというものがございます、それから白の原に白野、天神坂を通って立川原へ出て橋を渡ると神戸ごうど、それから中初狩に下初狩
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
砦山と、虚空蔵こくぞう(山)にある番小屋の者で、四十四五になる陽気な顔つきの男が文造。顔も体もしなびたように小さい、おどおどした眼つきの老人は平助といって、砦山の小屋頭であった。
虚空蔵こくぞう(山)からおりて来たです」