“虚伝”の読み方と例文
読み方割合
きょでん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ほかでもない。かの、みかどの乳父めのと吉田ノ大納言定房卿が、宮中のおんくわだてを密告したものであると申す儀は、まことであろうか、虚伝きょでんであろうか」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あいや、おそれながら、正成が知るかぎりにおきましては、かなしいかな、虚伝きょでんともおもわれませぬ」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
摂津せっつの荒木どのと組して、当城もまた織田家にそむき、毛利方へ随身せりとの噂が立っておりまする。右は、事実でしょうか、単なる虚伝きょでんにございましょうか」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)