“藍灰色”の読み方と例文
読み方割合
らんかいしょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いやな雨もよいの朝、おおきな雲。海の上に落ちた其の巨大な藍灰色らんかいしょくの影。朝七時だというのに、まだ灯をつけている。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
松本から島々しましままでの電車でも時々降るかと思うとまたれたりしていた。行手の連峰は雨雲の底面でことごとくその頂を切り取られて、山々はただ一面に藍灰色らんかいしょく帷帳とばりを垂れたように見えている。
雨の上高地 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)