“薬莢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やっきょう75.0%
たま12.5%
やくきょう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして懐中電灯の光でてらしだしたのは、死人の腹にまいてある幅の広い帯革おびかわであった。それには猟銃の薬莢やっきょうを並べたように、たくさんのポケットがついていた。
空襲警報 (新字新仮名) / 海野十三(著)
男はへやの隅から鉄砲を持ちだすが早いか、銃身をはねかえして薬莢たま二個ふたつ挿しこんで、それから、射撃するために窓を開けようとしたが、ふと、子供が銃声におびえてはいけないと気づいたので
生さぬ児 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
そしてそれは疑もなく、ごく近距離から発射されたものに相違なかった。室の中に一ちょうのピストルっきり見出されなかったが、しかし薬莢やくきょうは、二つ空になっていた。