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薄氷
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うすらい
ふりがな文庫
“
薄氷
(
うすらい
)” の例文
その方がその当時、一葉女史を
退
(
の
)
けては
花圃
(
かほ
)
女史と並び、
薄氷
(
うすらい
)
女史より名高く認められていた、
楠緒
(
くすお
)
女史とは思いもよりませんでした。
大塚楠緒子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
いくら説得しようと努力しても、
餓
(
う
)
えきった胃はいっかな満足せず、
薄氷
(
うすらい
)
のような
疼痛
(
とうつう
)
だけをみなぎらせて、全身に力を供給しようとはしない。
煙突
(新字新仮名)
/
山川方夫
(著)
だが——一党四十幾名の生命を
負
(
にな
)
って、
薄氷
(
うすらい
)
を踏んでいるのだ。
亀裂
(
ひび
)
を見たら、もう全部の
潰滅
(
かいめつ
)
である。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし、そのながい沈黙は、私にとっては、何か心いちめんに張りつめていた
薄氷
(
うすらい
)
がひとりでに
干
(
ひ
)
われるような、うすら寒い、なんとも云えず切ない気もちのするものだった。……
ほととぎす
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
薄氷
(
うすらい
)
を割って、勘六は腰まで水の中に
浸
(
つか
)
っていた——
萠黄股引
(
もえぎももひき
)
に
夜討草鞋
(
ようちわらじ
)
の片足を高く宙に揚げて。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“薄氷”の解説
薄氷(うすごおり)は、富山県小矢部市の老舗和菓子店「五郎丸屋」の銘菓で、薄氷のかけらを真似て作られた干菓子である。富山産の糯米でつくった薄い煎餅種に、卵白と和三盆でつくった糖蜜を塗り、矩形や梯形などの不定形に切ったのちに熱処理して仕上げられる。富山の三大銘菓の1つに挙げられる。
(出典:Wikipedia)
薄
常用漢字
中学
部首:⾋
16画
氷
常用漢字
小3
部首:⽔
5画
“薄氷”で始まる語句
薄氷嶺